|
《MUMEI》 美鈴の、正体ホテルのスイートルームに、避難させたんだ 酷すぎるな………… そうだな…桜田からの情報だ、間違いはないと、思うが…… 俺と、竜也の会話を聞いてて レイが、ミスズを抱きしめてたんだ 知ってましたよ ミスズの、言葉に、レイが、驚いてた 私の母は、桜田の人です 戸籍上は、金村ですけどね 神谷家の、真似をしたんでしょうね 私が引き継ぐ財産があります 私が死ねば、分配されるでしょうね ミスズちゃん……… 大善さんは、亡くなったのですか？ ……そうよ、資産も凍結されたわ 恐い国ですね、一見、平和なのに そうね、それでも、この国の民でしょ？ 買えてかなくちゃ 神谷さんは、それをなされてるのですか？ いや、家族や、大切な物を守るためにやってるだけだ ミスズ、君がしてることと、変わらないよ、 でも、君には愛がない、義務しか、ないよね？ …………何が、言いたいんですか？ 誰かの為に、何かをする それは、悪いことではないよ 俺だって、金もなく、住むとこもなく、飢えていたら、人から奪っても、家族会にって、思うさ でも、贅沢をするためには、しないな… 暮らしていけるだろ？ なぜ、争いを選ぶ… 楽だからだよ、人様が築き上げたものを、奪う方がね 現に、金村はそうしてきたろ？ 土地を奪い、のしあがって来たよな？ 歴史のお勉強ですか？ いいや、もっと、簡単な事だよ 人に拳を振り上げたら、自分も振り上げられる 戦を仕掛けたら、仕掛けられる でも、勝者は強い方だ そんな、暴挙にならないように、ルールがあるんだ その、ルールは、法律だったり、モラルだったりするわけだけど 何を選ぶかは、己…… ミスズ、君はどうなりたいんだ？ ただ、金儲けするだけの、道具なのか？ どう、なりたい？………考えた事も、ありません だから、俺に負けたんだよ 貫く意志が、義務じゃね、俺には勝てないよ …………… 前へ |次へ |
|
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |