《MUMEI》
2人のトラウマ
どういう事かさっぱりわからない。
マルチーさんは丸沢だし牧野くんは牧野だし、、

紗『牧野くんの兄弟ってマルチーさん?』
真「うん。丸沢 一だよ。』
紗『どういう事?』

ーーーー真夏side

俺の家族は他とは違う。
母親は大女優 丸沢 希美(マルサワ ノゾミ)
父親は大病院の牧野 直一(マキノ ナオイチ)
2人は俺と兄ちゃんの誇りだった。

だが、2人はお互いにすれ違い大げんかになった。
そして、父親の一言で2人は離れてしまった。
父親が言った一言は『離婚』だった。
俺は父親側につき、兄ちゃんは母親側についた。
そして、俺は兄ちゃんがいなくなって、家に1人の時が多かった。
この時の俺はまだ8歳で兄ちゃんは13歳。
大きくなるに連れこれが普通の生活になった。

「もう14歳なんだなぁ。超早いな。真夏」
真『ああそうだよな。』
「待てって!!おい!!」

ゴンッッ バサッ

真『痛ぇ。ヤバい荷物落ちた。』
「すまん。犬が逃げちゃって、、」
真『そうですか。』
「ん?牧野 真夏?」
真『そうですけど?何ですか?』
「真夏!!一だよ!!覚えてるか!真夏」

この時が兄ちゃんと再会した時だったんだ。
兄ちゃんは俺の腕にある名前入りミサンガを見て気づいたらしい。

「真夏。何この人。やべぇよ行こうぜ」
真『ごめん。先に行っといて。』

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