《MUMEI》
無題
あれは、星が綺麗な夜だった。
彼女から、「ここにしよ」といわれて入ったのはlovelovefeverというホテルだった。
まだ童貞だった僕にとっては刺激が強すぎて、思わず下半身が大きくなってしまった。しかし彼女は嬉しそうに「もう、立っちゃたの?もう、慌てなくていいよ。すぐにやるから」そう言って僕を部屋に招き入れた。

彼女はすぐに服を全部脱ぎ、ベットの上に寝転がって足をM字に開いて、「早く入れて」と恥ずかしがる様にいった。
僕は初めて女性の下半身を生で見た。いつもは、エロ本やAVでしか見ない物を初めて見た。
僕は性欲を抑えきれずに、興奮しながら服を脱ぎ彼女のいるベットの上に乗った。
そして彼女は言った「入れて」。
僕は自分を抑えきれずに、入れた。「はぁ、これがsexかぁ。気持ち良い」と言うはずだったが、目が覚めた。

朝7時10分、目覚まし時計の音が鳴った。
「ちっ」っと、舌打ちをしてベットから降りた。自分の下半身を触って確かめた。
立っていない。
「何故だ!」と叫んで壁を叩いた。
僕は現実逃避をすることにした。
すると、ズシン、ズシンと階段を上がる足音がした。「りょうちゃ〜ん、朝でちゅよ〜」と、気持ち悪い音域で喋る男の声がした。
すると数秒後、部屋のドアが消し飛んだ。吹き飛んだのでなく。真ん中辺りから、綺麗に形が無くなったのだ。
「ひぃ〜」僕は布団に入って丸くなった。
「りょうちゃ〜ん」その声に向かって僕は叫んだ。
「よ、寄るな。あっち行け。シッ、シッ」。
すると、男は泣きながら「りょうちゃんたら酷い!せっかくあたいが起こしに来たのに!もう、明日から起こさないから。」そう言って男は怒って部屋から出ていった。
それを見て僕は、「もう、来るな!」叫びながら布団から出て、「それに、僕はりょうじゃない。りゅうだ!」と叫んだ。

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