《MUMEI》

竜也達が、終わるのをまってから
起きたんだ

外は雨だったみたいで、もう、上がってたけど
窓を開けると、涼しい風が

山だからかな、冬の匂いが、少ししたんだ

起きてたのか?

竜也が来た

その後ろに、恥ずかしそうにミオさんが
髪を直しながら出てきたんだ

聞こえてたわよ

レイの、言葉に

昨日の夜はそっちの声、聞こえてたわよ

ミオさんが、反撃してたんだ

夫婦だもん、良いでしょ

まだ、新婚さんだものね

兄さん、昨日の寝たゃったの?

くすっ、ショックだったみたいでね

言うなよ、ミオ

ダメよ話すわ、妹が、男としてるって現実、受け止めて、いじけてたわ
だから、抱き締めてたの

………そう、甘えるんだね、ミオさんに

そうよ、妻の努めよ

うん

ノブ君、甘えん坊ね
お水まで、飲ませてもらってぇ

くすっ、普段は、口移しよ

きゃぁ、ラブラブね

お互い様でしょ

女たちの会話に、なんか、立つ瀬がなくてさ

またぁ、飲むの?!

竜也に、カンビールを渡し
飲み始めた俺達に、そう言った女たち

竜也、温泉入りながら飲むか?

そうだな、まだ、入ってねーもんな
ミオ、後で冷酒持ってきてくれ

はーい、飲んべぇ何だから

たまには、いいよね
ノブ、普段飲まないから

竜也も、減ったよ、飲む日

そうなの?

つまんないんだって、飲んでも

そう

………………

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫