《MUMEI》
いきなりだが。文の配列を変えます
「あんまりだ」僕はそうつぶやいた。

朝、楸にボコられている僕を助けてくれた晴は一ノ瀬の誤解をとくために僕をボコった。

こうして文章を見ると僕は弟と妹にボコられた。

正直、晴の方が痛かった。

それから、晴は申し訳なさそうに家を出ていった。

「まったく、僕の前世はきっとサンドバッグだったんだな。」

なんて呟いてたら、一時間目のチャイムがなった。

もう始まるのか、と呟きながら教科書を取り出してたら、先生が「今日は皆に嬉しいしらせがある。」と言った。

「さぁ、入って」その声に、何だ?と思って顔をあげると、そこにいたのは。

「初めまして、今日から皆と同じクラスになりました白夜 祈です。よろしくお願いします。」

白夜 祈、身長は平均でスタイルはいい。Dか?Eか?何カップだ?
いかんいかん、と咳払いし我にかえった。

と考えている間に、クラスの男子が「女神だー」「ちょー可愛い!」「結婚してー」なんて騒ぎだした。

それを聞いてクラスの女子が「男子、うるさい!!」「白夜さん困ってるでしょ」と止めに入った。

こんなマンガみたいな事おこるんだなー、なんて騒ぎの中で考えていた。

それにしても、綺麗で可愛い顔だな〜。アイドルでもやってんのかな?髪の毛も茶髪だし、長いし腰まであるんじゃないか?

抱いた時、髪の毛も一緒に抱くのかな?
いかんいかん、また変な妄想をしてしまった。

まったく、夢見るなよ僕、白夜さんを抱くなんてまず僕にはできっこないだぞ。

なんて思っていると、「それじゃあ、白夜さんの席は伊達の隣だ」

へ?先生が言ったことが僕には理解できなかった。

そんなこと考えている間に、白夜さんが横にきてこっちをジーと見てきた。

「な、何」っと僕は返したが緊張で声が震えてしまった。

「え!あ、あぁごめんなさい」と白夜は顔を赤らめていった。

僕は首を傾げながら白夜さんの方を見た。

すると男子が「うそーまじか」「何だあいつ?あんなやつクラスにいたか?」「誰だか知らないけど白夜様の隣なんで許せない」

何なんだ、クラスの奴ら僕のこと知らないのか?というか、ひでー。

もうすぐ一年がたつのに顔を知らないのか?
同じクラスのひとの顔を!

はんべそをかいてる僕に白夜は「よろしくね。」優しく言ってくれた。

「こちらこそ」と言ってそれから、授業が始まった。

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