《MUMEI》
土人形と驚き
「遥、牛乳持ってきたぞ」
「…ありがとう」
(牛乳をわたされるとは思わなかった…)
「何か食うか?
つってもオムレツぐらいしか作れねぇけどな、ハハハ…」
「なんでもいいよできるもので」
「じゃあ作ってくるよ」
ガシャーン!
「きゃあぁぁあ!!」
「どうした夕陽!?」
リビングのガラスが割られ
黒い二人組が並んでいる
…いや、黒い二人組ではなく黒い二つの人間型の『何か』だ
体は土の様なものでできていて所々ひび割れている
(…そうだ!夕陽はどこだ!?)
夕陽は台所からこっちを覗いているようだ
(夕陽も無事だしさっさとコイツ等をぶっつぶすか!)
「おまえガ、ほのオのノウりょクしゃカ?」
「 …そのしゃべり方ムカつくなぁ…」
「ナンだト!?ワれガタお「斬り裂け!炎喰の太刀!!」」
斬られた黒い土人形は熱により
一瞬で乾燥し崩れていく
「ア…アいボウ!オマえオボエてオケ「貫け!フレイムアロー!!」」
炎の矢が土人形を貫き、先ほどの相棒と同じく土の固まりに
「…崩して庭に捨てるか…」
「お兄ちゃん今の何?」
夕陽が雀が鷲を殺したのでも見たというような顔で聞いてきた

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