《MUMEI》
二日後
一週間後。

何で見出しが二日後なのに、一週間後から始まるのかって?
そりゃ二日後はいつもどうり、伊達 龍は家族との会話しかしてないからだ。

まぁ、話は戻るけど、一週間後。

僕はなんと!あの白夜 祈と一緒に日直をすることになった。

ヤッター!!なんて思っていると、白夜が僕の隣にいきなりピョコンと可愛げに出てきた。

「うわ!」僕は少し驚いた。

いつも大人しい白夜さんが今日は元気が良い。

昨日なんかあったのかな?なんて思っていると、白夜が

「おはよう」と言ってきた。

白夜さんと話すのは初日以来だ。

「今日、一緒に日直だね」と、白夜はなんだか嬉しそうに言った。

「何か良いあったの?」僕が言ってから直ぐに「うん」と白夜はうなずいた。

何があったんだろう?そう訪ねようとしたとき、一時間目のチャイムがなった。

放課後。

僕は白夜と学校に残って教室の掃除から花の水やりまでやった。

もう夕方かぁ。僕は心の中で呟いた。

今は1月の後半だから日が落ちるのが早い。

かたずけが終わったころに、僕は白夜に「そーいや、朝のときに言ってた良いことって何なんだ?」と訪ねた。

すると白夜がうふっと嬉しそうに言った。
「5日前のことなんだけど」

ずいぶん前だな!!と僕は白夜につっこんでしまった。

白夜はキョトンとした顔でこっちを見ていた。

まずかったか?と思っていると、白夜は笑いながら「伊達くんて面白いね」と言った。

今度は逆に僕がキョトンとした。

それを見て白夜が、慌てて「ご、ごめん、つい...」とそわそわ手を動かしながら言った。

そんな白夜に僕は、ドキッとしていた。

何だこの女の子は、あんまり話さないから分からなかったけど声は可愛いし、顔も可愛いし、性格も良いってチートだろ!

なんて思っていると、白夜が突然「伊達くんて、好きな人っている?」と聞いてきた。

突然で「な?なんで?」としか返せたなかった。

そんなことを気にする白夜ではなかった。

「私はいるよ。」

突然なに言い出してんだ!
突然に突然が重なって訳わからねー!

混乱してる僕に対して、白夜はもじもじしていた。
顔も真っ赤だった。

すると、顔が真っ赤の白夜がなにか覚悟したように顔を上げた。

そして僕の方を向いて「好きです」と言った。

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