《MUMEI》

ーーーーー紗南side
紗『なんか私とは違うね。でも、人それぞれなんだよねトラウマなんてさ。』
真「神崎にもトラウマってあんの?」(恋の事は言ってません。まだ早いから)
紗『まあね。一応はあるよ。』
真「良かったら話してくんない?」
紗『別にいいけど、いい話じゃないよ?』
真「当たり前。トラウマなんだから」
紗『じ、じゃあいいよ。』

私のトラウマは13歳の時にあった。
忘れられない恐怖の過去。

ーーーー13歳の紗南
り「2分でここの掃除終わらなかったら戻ってくんな」

彼女は園田 りず(ソノダ リズ)。
イジメグループのリーダー。
いたって、普通の女子。
可愛くもなく美人でもない。
イジメの理由は超普通。
園田さんの好きな人が私の事が好きになった。
相手は学年1のモテ男君だったけど。


ある日私はモテ男君に誘われた。
それを見た園田さんは変なスイッチが入ってしまった。

り「神崎。放課後に家庭科室に来なよ」
紗『やだ。私にとって貴重な時間をあんたのために使いたくないから。』
り「ふざけんなよ。ブスのくせに!!」
紗『ふーんそっかーへぇー。でも、私は行かないよ』
り「絶対に来い。じゃなきゃ殺すから」

しつこいので、仕方なく行くことにした。
別に恐怖とかそういうのは、全くなかった。

ーーーーーー放課後
ガラッ

紗『失礼します。』
り「やっと来たわ。殺って」

そこには、女子が5、6人いた。

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