|
《MUMEI》 死に損ないなに、やってんだょぅ、お前……… ………見て、わかんだろ、寝てるんだよ… バカ野郎がぁ…… 何で、泣いてんだ？、竜也 うるせー！……… 四国で車を棄てたらしいんだ 一週間で、300キロ近く、歩いてたみたいだ ボーッと、海を見てたときも、あったような……よく、覚えてない レイが、俺を助けたそうなんだ… 空耳じゃ、なかったんだな… 竜也以外、誰とも会ってない 看護婦さんは親切だし お医者さんも、人が良い なんの不満もない、けど… 脚が痛い、 なんも、食って無いのか？ ん、青ミカン、泥棒したような… お前の財布、釣り人が見つけたんだ 死んじまってると、思ったぜ…見投げでもしてよ… 歩いてただけだよ 何処へ？ あてはない ………レイが、お前を見つけたんだぜ 車を乗り捨てた場所と、財布が見付かった場所………その先に、絶対お前は居ると言ってよ……… ……………なんか、言葉ねーのかよ？ …………たくさんあるけど………どれも……な… ……………とにかく、ｶﾗﾀﾞｦ回復させろよな ん、………… 何でとか、言うなよ ぁは、ミオさんみたいだね ミオ、泣いてたぜ …………また、だんまりか… 眠い………… 寝ろよ ……そうするよ 目を、閉じたんだ …………… 前へ |次へ |
|
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |