《MUMEI》

なにしてんの?

ミオさんが、下着を見せてた

本当だ、立たないのね………

珈琲でいい?

うん………ノブくん、病院行こうよ

レイ、そんなに熱が高いのか?

貴方よ

俺?、なんで?

その年で立たないなんて、変よ…

何も弊害無いよ

ノブくん………子孫どうするの?

神谷は俺の代で終わらせるよ

え?!、どうして?!

自分の子供に、同じ思いをさせたくはないだろ

…………聞いても、いい?

なにを?、読めるんだろ、心が

今の貴方は見えないよ、何も見えない…
そんなに、今の自分は良くないの?
どんな思いで居るの?

別に、何も不自由はないよ
でもさ、必ず粉を掛けてくる輩が居るよね?
国をも左右する、神谷の資産は
個人が運用するべきじゃないんだ、けど、引き継げる者も居ない

どんな心境なの?
独裁者みたくはなりそうもないわよね?

なろうと思えばなれるよ

不通の人なら、なるよね?

そうだね、そう思うよ
だからかな、幼い頃から我慢を強いられてきたよ
たぶん、ちちもそうだったんだと思う
たから、楽しみをつけようと、父は、女だったのかな?、楽しみ…

………孤独なの?

なれてるよ、ガキの頃からだからさ

レイは、どうするの?

………そのうち、愛想つかして、出てくんじゃないかな

………それで、いいの?

何も、求めない
それが、平和でいる術だから

…………幸せなの?、それで…

幸せってなに?
世の中が平和なら、幸せだろ?

自分の幸せよ!

ソレ、求めて良いの?

当たり前じゃない!
その上ででしょ?、世の中がどうとか…

黙ったんだ、話しても、ミオさんにはわからないもんな

…………偽ってるよ、貴方は
そんなの、ノブくんじゃない!

…………俺は、名前だけが一人歩きしてるんだ
俺の存在だけが必要であって、俺個人は必要じゃないんだよ

そんなことないわ!
…………あ、そうなのね………そう言うことなのね…
…………自分を出せば、感情が出る…
ねぇ、ノブくん、あんなバカ、そう多くは居ないわよ!

ミオさんが、そう、話したときだった

大きな間違いをしたの

レイが起きてきたんだ

ごめん、起こしちゃった、うるさかったよね

ううん、いいの
ミオさん、私は大きな間違いをしたの間違いをしたの……
…………きっと、アサミちゃんの言うのが、
正解……私は間違ったのよ…

レイ………あのぐらいの事で、なんで…

ノブには、あのぐらいの事じゃないの
そこから、間違ってるのよ

レイ……

ミオさん、誰もノブを、わかってなかったのよ
ノブを孤独にしたのは、わたし
今はね、ちゃんと聞こえてるよ、ノブの叫びがわかるの、だから、離れないで居るんだ

……………

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