《MUMEI》

わからないわ、私には
そりゃぁ、ムカつくし、悔しい思いをしたのは、理解出来るわよ
でも、私がレイの立場でも、似たような行動したと思うわ
それに、竜也だったら、相手をぶっ飛ばして、それで事が済むわよ

ノブと兄では違うわ
それに、話してるときになんだ!意味も違うよ、ミオさん

意味?

私がレイプされても、ノブは何も変わらなく、優しかったよ
痛みを分け合おうって、ね…

同じじゃない、アサミちゃんを助けるのと、竜也のためにと、何が違うの?

そこじゃないわ
レイプされたときは、私、悔しくて、張り裂けそうで、でも、ノブが居たから、なんとか気持ちを押さえれたの
今回は、ノブから見れば、私が触らせたのと、変わらないもの…

別に触らせた訳じゃ無かったじゃない!

ノブからみたら、同じよ
逃げようとすれば、逃げれたもの

その方が、男に悔しい思いをさせるし、みっともないわよね?

普通わね……私もそう思ったから、そう、行動したんだけどね…
必死になって、逃げるが正解…
私が必死になってたら、ノブは、何も変わらなかったと思うわ

どうして?…

ノブの心を一人にさせたからよ
ノブは、そんなこと我慢したくないって叫んだのよ
でも、私達は、違うものを見てて、ノブの叫びすら、見えてなかった
価値観なんて、人それぞれよね
私がそれを選んだなら、何も言わないよ
けど、ノブの心は、嫌だったってことよ

だって、そんなの…

ミオさん、歩き続けてみて
なんキロ歩ける?
とにかく、嫌だった、そうかんがえれば全部わかるじゃない

けど…

くどいわよ、ミオさん、死ぬほど嫌だったの…………それが、事実よ…

……………

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫