《MUMEI》

真「俺はかっこいい女の子好きだけどな」
優「本当に!?ありがとう」

私は本当に牧野くんが好きなの?
いつから?トラウマを話したのに、お世辞で返されなかったから好きになったの?

自分の事がわからない。考えれば考えるほどハテナが出てくる。

紗『私さ、ちょっと頭痛くなっちゃった。』
優「え!大丈夫?」
紗『ごめん。私、もう帰りたい。』
真「羽沙さんに後は任せて。送るよ。」
羽「そうよ。真夏くんは紗南ちゃん送って戻ってくる?」
真「戻らない時は連絡します。羽沙さんに!!」
紗『ちょっと待って!?私は1人で帰れます」
真「だーめ。俺が送るから遠慮すんな。」

そう言って、私の鞄を持って外へ出た。
でも、隣にいるのが牧野くんだと意識して変になりそうだから1mくらい離れて歩いた。
それでも、車が1台も通らないせいか2人の足音がやけに響く。
足音が気になって牧野くんの方を見ると、牧野くんは上を見ていた。

紗『どうしたの?』
真「ああ。上見てみたら?」
紗『ん?』

見ると星がとても綺麗だった。
落ちて来るのかと思うくらいに。
でも、目の前が急に真っ暗になった。
なぜなら、牧野くんが私を抱き締めているから。

紗『牧野くん。どうしたの?』
真「ごめんね。今だけでいいから」
紗『どうして?好きじゃない人にこんなこと』
真「え?」
紗『ごめん。なんでもない。』
真「あ"〜もう。言わないつもりだったのに!」
紗『?え?』

どういうこと?言ってる意味がわかんない。
なにを言うつもりなの?

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