《MUMEI》

どうしたの?

カメラ、ないわよね?

和室に並べて敷かれた蒲団に座り
周りを見渡してる、レイ

あー!、笑ったでしょう!

大股拡げて、マグナム撃ったんだってね

カメラあるなんて、思わなかったもん…

でも、それで、ピンチが伝わったんだもんね

モニターされてたのよ、私がノブに、いたずらしてたときも……

ぷっ、見られてたんだね、レイ

笑わないでよ!

おいで

や、ここじゃぁエッチはしたくないよ!

そんなぁ、俺、したいよ………

………ねぇ、教えて、わからないことがあるの

なに?………

ふてくされないでよぅ、この前、たくさんしたじゃない……
少し、我慢した方が、エッチしたとき燃えるよ………

…………………なにが、わからないの?

ん、永久は無いって…

ぁぁ、そのことかぁ
権力に永久は無いんだよ
レイに与えられた拳銃は、使わないための物だろ?
この屋敷の存在も、同じだよ
使わないための存在なんだ

でも、知ら示すのにじゅうぶんな、存在

権力を行使して、何かをするんじゃなく、抑止力効果を狙ってるものだもんね

いつか無くならなきゃ、いけない物なんだよ

………うん、わかった
そうよね、でも、核弾頭を世の中から無くすのと同じぐらい、難しいわよね

うん、そう思うよ
でも、あり続ける為の物じゃ無いんだ

うん、

俺が、病まなかったら、桜田から造反組は出なかったかもしれない…
大善も、そうだけど、自分を特別な人間って思ってるから、おかしくなるんだ

大善も、桜田の落ちこぼれ組さ
だから、簡単に金になる麻薬なんかに手を出したんだろうさ

見返してやろうって気持ちは、悪い気持ちじゃないよね
方法だよね

……ノブを、絶賛してたね
家柄も、学歴も関係無く、要職につかせてるって
菱和、そうなってるものね

ちゃんと、努力して
結果を出した者が、報われなきゃ、歪んでくよ………
日本の歴史も、そうだもん

ノブに、熱い視線送ってた女性、何人か居たね?

レイもだろ?
かなり、見てたよ、身体

気づいてた?

うん

嫌じゃないんだ?

マナーの範疇だろ?

まぁね、少しサービスしてあげたわ
胸元ルーズにして

見られるの、好き?

………こんな、良い女を、ノブは自由にしてるんだなって、思わせたかったの
襲ってくるようなバカ、居ないでしょ?
あのメンバーに
安全だから、楽しめる、ちょっとしたイタズラよね

だね、で、見られるの、好きなんだろ?

女はみんなそうよ、
でも、見せたくない男も、世の中には居るわ

なぁ、桜田の爺さんって、立つのかなぁ?

え?、しらないょ、そんなの、あんな御高齢としたことないし
そんなに、やらしい触り方じゃ、なかったよ

うん、でも、触らせた……

触らせたわけじゃ
、あ、ノブ!

したいよう、ぁぁ、レイの匂いだぁ

やん、スカートに頭入れないでぇ!

……………

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫