|
《MUMEI》 ミオさん、私だけじゃないよ、妹さん達だって… そうね、国が、見て見ぬふりして、家族が殺された過去があるものね だから、貴方はヤクザの竜也の力を欲しがってると、誰もが思ってた けど、貴方は一人で戦う決意をしてた… 誰も、捲き込みたくなかったから…… ………違うよ、悪い自分を押さえるのに、必死だったからだよ レイに、嫌われたくない もっと、良い男にならなくちゃ…でも、悪しき自分が顔を出すんだ ノブくん、 無理してると、二重人格になっちゃうわよ たぶん、レイは嫌わないよ ノブくんの、悪い部分も真っ直ぐ見てくれるよ 怒られてりは、するだろうけどね …………そうだと、いいなぁ 自信がないの？ え？、………うん、 レイみたいな、素敵な女性が、俺を好いてくれるなんて、何かの偶然だよ もっと、強くならなくちゃ、守らなくちゃ………好かれなくちゃって…… 恐いでしょ？、本気で人を好きになると？ うん……… レイも、同じでしょ？ ………ん、そうね、恐いよ、嫌われるのが… でも、全力で行くしかないもん 私、ノブが居ない人生は嫌だもん たくさん話そう、良いことも、悪いことも 喧嘩もしよう そうして、使ってこうよ、私達の世界を うん……… 私達四人の世界を、よね？ 竜也も、気を使わないことよ、ヤクザがノブくんの側にいたらとか、 そんなの関係ない世界を作るの！ ミオ……… レイさんを、奥さんにしたときから、ノブくん覚悟してるわよ 堂々としてましょう、ヤクザだからって、悪どいことをしてる人ばかりじゃないわ！ ミオさん、力強く、笑顔でそう、言ったんだ …………… 前へ |次へ |
|
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |