《MUMEI》 悪どい事、かなりしてきてるわよね? レイの言葉に、そっぽを向き、髪をかいてる竜也だった んだよ、ノブ………俺より、お前の方が、遥かにヤクザだぜ へ?…… うん、わかるわ、世間も法律も関係ない、己の道を突き進む、極道よね ミオもそう思うだろ? 嬉しそうな顔するのね、竜也…… 私とノブくんと、ドッチが好きなの? な、なんだよ、ミオ……… ……みんな、ノブくんの魅力に取り付かれた仲間よね? 痛みを分けあわなきゃ、ノブくんに、甘えてるだけじゃダメ そうしなきゃ、また、同じことが起きちゃうよ! ミオ……… ねぇ、竜也、こうやって裸で居られる仲間んて、そう居ないわよね? 遊び女となら、乱交もできるでしょうけどね まぁな、何度もあるよ、そんなのは 犯したこともあるし、泣き叫ぶ女とやったこともある でも、違うんだ………この気持ちは、違うんだよ 私もよ、竜也が惚れ込んだ男…… だから、裸も見せれるし、欲情されても、嫌悪感すらないの レイ、貴女はどうなの? ………女って、意識させたい願望あるよね? 兄だから、複雑だけど ノブが認めた男… だからかな、素直になれたわ 妹の身体に、欲情する? レイ、股間を隠すこともなく、竜也に聞いてた ………ノブが愛してる女 そう思うと、色んな気持ちが涌き出てくるよ 妹という、愛しさもあるが ノブの女をって、 これも、悪い自分を感情なんだろうが、確かにある けど、そんなものより強い気持ちがあるんだ …………何か出きる 俺にも、ノブを手伝えることが、何かあるはずだ その、気持ちが止まらねーんだ 誰でも、善悪もってるわよね 私もそうよ、人殺しはいけないこと、でも、必要ならするわ レイ…………俺は、そんなこと、させたくなかった ノブ……貴方が修羅になるなら、私もよ 貴方が悪魔になるならわたしも 独りにはさせないわ レイ、早まるな 俺は見えてる、ノブの行動力に、驚いたし、 敵にしてはいけない男だと、確信はした けどな、ノブの側にいてよく、わかったんだ ノブの恐さは修羅じゃない コイツの愛の深さが、恐いんだってな そうよ、ノブくんの力は愛から来てるのよ 敵の事も理解し、それでも討たなければならないなら、討つ 討つ、ノブくんも痛みを得ちゃうのよね ミオさん、私もそう思うよ でもね、だから、敵だった家族が今は、ノブくんの味方なのよ ノブの愛が、そうさせたのよ 私はそう、確信してるわ レイ………苦労するわね 後から後から、ノブくんに掘れる人が現れるわよ そうね、独占出来ないかもね でも、私はノブの妻 いかなるときも、側で、主人を支えるの どんな、犠牲を払ってもね たとえ、兄が窮地に落ちても……… それでいい、それがレイの成すべき事だ まぁ、簡単に窮地には、落ちねーさ ナメんなよ、兄を そうね、 レイ、素敵な笑みを見せてた みんな、裸 セックスの後の処置もしてない 変な興奮もあるけど、 温かいこの、気持ちは……… 先ずは、悪い自分をハッキリと認識して、認めることからだな 突然竜也が、そう、俺に言ったんだ …………… 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |