《MUMEI》

何だろう、やたら、素直になれてる、俺…
こんなことまで、話しちゃうなんて…

そっかぁ、ノブくん、お金も権力も欲しくないんだもんね
欲しくないのに揃ってるから、求めもしないのよね

あ、でも、生きてくお金は必要だしさ

わかってるよ、ノブ、んなことよはよ、
女だろ?
レイプしてみるか?
たぶん、飽きるぜ、直ぐ

いや、レイプはしたことあるし

泣き叫ぶ女をか?
みんな、諦めちまったんだろ?
そして、感じて果てちまった、そうだろ?

あ、………うん…

嫌だなぁ、つまんない女と、ノブが肌を合わすなんて

レイ、やってみるのが一番早いんだよ
直ぐに飽きるさ、そんなもん

兄さんは、そうだったの?

ん、本当のセックスを知るまでは、
ソコソコ楽しかったぜ

本当のセックス?

レイを知った今、ノブは楽しめないと思うぜ
まぁ、最初は興奮すっかもな

ノブくんの話を聞くとさぁ
犯す側の気持ちが、事細かくわかってるのよね……
だから、余計に腹ただしくなるのよ

俺、ほら、元が陰湿だからさ
何て言うか、オタクだったし、うっ積したそう言う欲望とか……わかるっていうか…

陰湿だから、エロイのよ
貴方の魅力よ、恥じることないわ

くすっ、わかるなぁ、それ
私の身体もね、本当に楽しんでるの、ノブ、
余すとこなく、楽しんでるのよ

確かに、なんとも言えないエロさを持ってるよな、ノブはよ

男の人にもわかるの?

ミオを見てるだけで、ミオは興奮してるからな

竜也、私を見せて、興奮してるでしょ?
それに、私、ノブくんに見られるの、好きよ、
ドキドキするの……

わかる!、妻になった今でも、あるもん
何度も抱かれてるのに……何だろう…
見られたい………興奮されたい…

まだ、ノブは自分の中の知らないところがたくさんあるんだろうな
だから、迷ったり、悩んだりしてんだよ
表に出させて、認識させるんだ

………そうね、それが良いのかしらね

痛いょ、んだょ、レイ…

ムカつくけど、いいわ、先ずはケイコさんでも犯したら!

いいよ、俺、そんなのぅ、ってか、痛いってばぁ!

レイ、ちょっと、ノブくん、血が出てるわよ……

レイの爪が脇腹に食い込んでた…

大丈夫よ、撃たれても死なないんだから……これぐらい…

レイ………お前、嫉妬深いんだなぁ

うん、自分でも知らなかったわ
こんなに嫉妬深い女だったなんてね

…………

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