《MUMEI》

竜也から、ある程度の話は聞いてる
黒田組の幹部が、大勢殺されたのは敵対組織の犯行だけど
その裏で糸を引いてたのは、大善らしい

万が一にも、神谷と組まれたくなかった
それに、使ってる暴力団のシマが、増える

大善だけとは、思えないが
いくつかの合理的理由があったんだろうね

金村は、自らその家系を解散することによって、身の安全を手に入れたが
神谷は何処にも属さず、その念を貫いてたから……

竜也は、神谷とは距離を置くが、争わない姿勢を表してた
しかし、マサヤ一派は…

アサミを襲ったのも、マサヤ一派が絡んでた………

ケイコ、お前の思いはわかる、
なぜ、アサミを襲った、なぜ、神屋に刃を向けた
答えろ………

………もっと、簡単かと、思ってたわ
貴方がそんな、強者だとは、誰も思ってなかったわよ
でもね、貴方の家族に手を出したのは、私達の命令じゃないわ!

大善を、使うつもりが、使われてた、か、
マヌケな話だな

………マヌケナのは承知してるわよ

弟を男にしてやった経緯を話せ

………聞いて、どうするの?

ケイコ、お前は俺が、マサヤを殺さないとふんでるよな?
それを決める材料にする
少し、お前らの事を、教えてみろ

……………こんな、状況で?

そうだ、人間、裸になると、素直になるからな
……なかなか、柔らかい乳房だな
唯一、お前に残った、財産か
穴の具合は、どうなんかね

ケイコの股間に、手を伸ばした

まったく、濡れてない……

黒田は狙われてたわ
ずっとよ
神谷が手を引いて、資金難になってからね

俺の指を無視するように、ケイコが話し出したんだ

全く濡れてない穴に指を入れると
擦れるような感触が指に
ケイコが、一瞬、痛がったのが、わかった

竜也のとこは、そうでもねーだろ?
インテリが、揃ってるからさ

そうね、私らは武党派だから、直撃よね
金村の地上げも無くなってたから、余計よね

先代の頃の話だろ?

そうよ、でもね、この先どうなるかわからない
そんな中、私で男になりたいと、マサヤが言ったのよ

いくつのときだ?

マサヤは、14、私が16よ

お前は経験済みだったのか?

……初めてよ

生か?

…………そうよ、それがなに?

妊娠は?

してないわ

膣内射精だろ?

………関係あるの?

覚悟の程が伺える

そうよ、死ぬかもしれない状況だったからね
………ナチュラルなまま、女を教えたわ

お前も男を知ったんだな

そう、なるわね

その後か、抗争があったのは?

その時は凌いだわ
大善を味方につけれたからね

そうか、次の抗争で、両親を殺されたか?

そうよ

大善に、だろ?

…………そうだった、みたいね……

トコトン、しゃぶられたか、
ヤクザがよ、マヌケな話だ

………マサヤが気付いたのよ、そして、竜也と共に戦ったわ
黒田を守るためにね
けど、見えてた敵は、大善じゃなかったわ

いつ、知ったんだ?

貴方が大善と、戦ってる時よ

なぜ、お前は大善に囚わらてたんだ?

人質の、交換よ

大善の、娘とか?

そうよ、身体有りの、人質交換よ

スパイとして、言ったのか?

……………わかってるなら、聞かないでよ

バレたんだな、そして、マサヤはその事も知らずに、踊らされてた

わかってるなら!
聞かないでよ!

お前の言葉で話せ………

……………しょせん、ガキだったのよ、私らが
初めから、利用するだけのつもり…

けど、大善の、娘は、マサヤに惚た、か………

………どうなのかしらね?
伊座となったら、わからないわ
あの娘は、父親の大善と、身体の関係を持ってたからね

……………



そうね、地獄の日々を、送ったわ…

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫