《MUMEI》
「はあっ、…なあ、裕斗…、俺に惚れろよ、惚れてくれよ…心も、繋がして…くれよ…」
「はああン……ぁっ…ぁっ……」
――裕斗は乱れながらひたすら甘い声だけを、
漏らすだけ……。
―――快楽だけじゃ
物足りない。
俺はこんなにも裕斗に気持ちを注ぎ続けるのに、
裕斗からは何も入ってこない。
――――許されるのは、躰だけ。
「裕斗、お前を縛ってんのは何なんだよ!!」
俺は深く繋がったままきつく裕斗を抱きしめる。
「俺がほどいて…
お前の全部…俺のモノにしてやる……」
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