《MUMEI》
おかえり
ああ、誰かいってくれないかな。すごく優しい声で、「おかえり」って。そんなふうにいわれたい。私を認めて欲しい。いらないなんて言わないで。捨てないで。いいとこなんて一つも無い。愛されている、実感が欲しい。突き飛ばさないで。突き放さないで。突っ走って、突進してきても、受け止めて。私を、私という存在を。いらなくなったら首を締めて。『愛していたよ』なんてキザな言葉を投げ掛けながら。代わりに私は『今までありがとう』って言うから。誰かと誰かがぶつかって、生まれた想いは私となった。私は誰かのモノでもないと、自由を目指して旅に出た?そんなこんなで私はこんなかたちとなって、今、この時を生きているのかな。

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