《MUMEI》
媚薬入りの〇〇
*ギャグです。
*他お題の変態寮長×丹羽くんの続きです。

…ん、苦しっ、身体が動かない…金縛り?…

布団に掛かる圧迫感に耐えきれず目を開けると唇をタコの口にしてキスを迫る変態寮長の顔があった。

勿論、此処は俺の部屋。


『…てめっ、何してる』

早朝、こうして俺を起こしに来た変態寮長を、撥ね飛ばし床に落とす!

『ぎゃっ、丹羽きゅ〜ん。そんな照れなくても』

結構\な音で落ちたにも関わらず、即座に俺に擦り寄って来る変態寮長。


…ゴキブリ並みだな。変態ゴキブリ寮長…


『…服はどーした。』

『邪魔でしょ?』

『は?』

『今から丹羽きゅんと愛を語るのに…ね?』


…いつ、誰が、誰と、そんな話を、決めたんだ?

てか、全裸で小首傾げて、ね?とか言われても。

……………キモッ。

『…たく、風邪引かね〜のか?』

『大丈夫、俺今まで風邪引いた事ないよ。心配してくれたんだ、やっさし〜丹羽きゅん!』

どさくさ紛れに抱き着く変態ゴキブリ寮長を投げ飛ばす。

…あ、〇〇は風邪引かね〜って自ら実証してるんだな。偉いね。


『まぁまぁ、気を落ち着けてこれでも飲まない?』

結構\な音で壁に当たったのに、再び即座に立ち直り、何処からか出したペットボトルを持ち、股間を揺らし俺に近付く。

…股間を揺らすなぁ。朝から、んなモン見たくねぇ…何気に主張しかけ…

『…………。』

焦って、寮長のペットボトルを奪い飲み干した。のが間違いだった。だって、朝から激怒したら喉渇いてたんだよ。不可抗力だよな?。


−−−数分後。


『て、めっ、ニャに盛ってんだにょ…』

『あ、もう効いてきちゃったかなぁ?ビ・ヤ・ク!』

『ビ・ニャ・クゥ…ンッ
?』

…ヤバい、ろれつ回らなくなった。身体が熱い…息苦しっ…。

霞む視界で、変態ゴキブリ寮長の姿が近付いて…………………………



……………………………

『…と言った夢を見たんだけど。どー思う?寮長?』

俺の目の前で、怪しげなペットボトルを手に持った、挙動不審な変態ゴキブリ寮長に聞いた。


『え?』

焦りながら、後退りする寮長の肩をガシリと掴む。

『寮長、飲んで見てよ?そのジュース!』

『え゙?』

その日、変態ゴキブリ寮長は媚薬効果に苦しんだ…とさ。めでたしめでたし。




……………………………

あぁ、また変な物を…。
お目汚し失礼しました。

読んで下さってありがとうございました。

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