《MUMEI》
ずっと消えない。
連れて来られたのは、姉の部屋だった。
姉の部屋はずっとそのまんま。

羅「何で私には言ってくれなかったの」
紗『えっと、、何を?』(本当に何なんだろう?)
羅「いじめの事。」

ばれたか。
あんまり教えたくない。
あの時が蘇ってくる。痛い、辛い、怖い。
人に教えて得するもんじゃない。
寧ろ逆だ。教えてお世辞とか同情で終わらせてほしくない。
皆は教えたらこう言う。
「辛い過去は吹き飛ばせ!」とか「嫌な経験だね」
そうやって過去とか経験とかで終わらせないでよ。
私の頭の中ではずっと続けられて忘れられないのに。

羅「紗南!紗南!」
紗『・・・』ビクッ
羅「大丈夫?」
紗『ゃ、、め、て』
羅「何?小さくて聞こえない」
紗『死にたくない。だからやめて!!!』
羅「え?どうして、、、」
紗『ぃゃ、、ぃゃ、、ぃゃ、、、、』

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