《MUMEI》

それから一週間くらい話はしなかった
このまま自然消滅でもするのかな
「おす」
「あ、勝磨」
「ねぇ、なんで」
「あ...」
目の前に会いたく無い人がいた
「ねぇ、君たちって付き合ってる?」
「ち、違う!!友達」
「嘘だ!!」
勝磨の顔に鋭い音がした
将太郎が殴った
「ちょ!!なにやってんの?」
勝磨の顔は強く殴られたのか
頬が赤紫であざも帯びていた
「やめて!!」
「君も殺されたい?」
ずっと勝磨は無言だった
何も喋らない
「逃げろ...」
「え?」
「逃げろおおおおお」
勝磨の叫び声が廊下に響いた。

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