《MUMEI》
出会い
私、立花咲良。高校一年生の女の子。
あぁ・・・緊張するなぁ。友達作れるかなぁ・・・?
私の心には不安と期待が詰まっていた。

「行ってきます!!」

元気に家を出て学校へと向かう。

「あぁ・・・やっぱりこわいなぁ・・・。」

「ねえねえ!!」

突然知らない男から呼ばれた。
・・・だれ?
「あんた、高校生なの?可愛いね〜w」

「何かようですか?」

「俺とお出かけしない?」

男はいやらしい目つきで私を見ている。
気持ち悪い・・・!!

「離してください!!」

私は全力で暴れた。

「いいじゃ〜ん!ちょっとぐらい!」

「いや!!!!」

なんなの?!この人!しつこい!!!!

「がっ!!」

急にその男は地面に倒れ込んだ。
何か投げられたみたいだ。これは・・・・、

「空き缶・・・?」

「誰だこらぁぁ?!!」
男は大声で叫んだ。

「だめだよ、お兄さん。その子嫌がってるじゃんw」

声のする方を見ると、小さな男の子がたっていた。

これが、私と輝の出会いだった。

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