《MUMEI》 母親の嘘がわかったんだ どうも、曖昧だと思ったんだよね 話がさ 調べてわかったんだ あの店と自宅のローンが終わってる 金を独り占めにしたのは、母親だな 使ったまったなら、取り返せないな 火でもつけたろうか…… ……アホらしい、街を出るかな 取り合えず、あのバカの持ってた写メはコピーしたし メグミかぁ、元気してんのかなぁ? 金にならないなら、お友だちゴッコの必要ねーもんな しかし、バカだよな 自分の犯罪、ペラペラ話してよ コイツも、友達いないから、俺の訪問が楽しかったのかね ヤダヤダ、ショボイぜ、マジ 俺も…コイツみたくなるのかもな 適当な理由をつけて、帰ろうとしたんだ 店を出るとき、ひとりの女とすれ違ったんだ この女が妹か? 金髪じゃん、立派な不良だね …………なにか、気になった 母親は買い出しに出てる そう言えば、今日はアイツがピザを頼んで、金払ってたよな… 財布に金、入ってた……… あの、ごうつくババアが、小遣い渡すはずもねーしなぁ 何気に、店に戻ってみたんだ 店の奥から自宅に上がれる 怒鳴り声がした! ザケンジャネーヨ!死ね! 女の声だ 階段を降りてくる足音 俺を見て、驚いてた、女 女の服が赤かった、血だ 上からもがく、あのバカの声がしてる 女は走って逃げてったんだ ……………まさか、刺されたのか、あのバカ、妹に、笑える ほっとこう 俺、静かに店を出たんだ ………… 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |