《MUMEI》

将太郎が自殺してから数年
「どうだ、気持ちは?」
「...」
答える事が出来ない
「あいつの無惨な自殺...」
「やめて!!」
「ごめん」
あの事件以来私は、外に出るのも嫌になった。
でも何故か体に違和感がある
それは、将太郎が後ろにいる
常に抱かれてる感覚
「暖かい」
それは、生暖かい
人肌のぬくもり
「あの、あまりこんなこと言うのもなんだけど」
「なに、暖かい暖かい暖かい暖かい暖かい暖かい暖かい暖かい暖かい暖かい暖かい暖かい暖かい暖かい暖かい暖かい暖かい暖かい暖かい暖かい」
怖い程その言葉を話す
「おい...」
「僕だけが死んでお前は生きてる!!ずるいお前も死ね」
「なんだよ...」
勝磨の表情は強張る
「モウワタシハシンデイル、コンゴワタシノスガタヲミテモソレハワタシジャナイ」
「え...あ.」
勝磨は、病院の扉を閉めた

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