《MUMEI》

香「はーい。皆席についてね。」
「あっ香ちゃん!今日転入生来るんでしょ?」
香「あら!もう気づいてたの?仕方ないわね。
入ってきてどーぞ。」

入ってきたのは男の子だった。
しかもかなりのイケメンくんだし。

「やばーい!!超かっこいい」
「モデルは違うね。やっぱり。」
「私はモデルの中で1番好き!!早月くん」

あの人モデルなんだ。
早月くんって呼ばれてたから名前は早月かな。

香「紹介しますね。どーぞ。」
早「山田 早月(ヤマダ サツキ)です。よろしく」

最後にニコッと笑顔を見せると女の子の目はハート。
確かにかっこいいけど山田くんより、
かっこいい優夜を見てきた私にはその笑顔は効かない。

真「かっこいいな。やっぱりモデルは」
紗『私は優夜の方がイケメンだと思う』
真「篠原先輩と比べたらダメだって(笑)
あの人は普通のイケメンじゃないんだから」
紗『まあね。(笑)』

うん。優夜は普通のイケメンじゃない。
かっこよすぎて比べられない。(女だけど)

香「じゃあ山田くんは神崎さんの隣で窓際の1番後ろに座ってね」
早「はい。宜しくね。神崎さん」ニコッ
紗『はあ。よろしくです』

やっぱりこの人がニコニコすると無意識に優夜と比べちゃうよ。
比べるな!って言われても無理かも〜。

早「昼休みに学校案内してくれない?
まだよくわからないんだ。」
紗『ごめんだけど、昼休みは珠香と優夜がくるから』
早「お願い!!無理だったらいいけど」
紗『(助けてよ!真夏!!)』
真「授業始まるから静かにしろ!」
紗『ハハハ真夏は授業受けないのに』コソッ
真「助けたんだけど」
紗『ありがと』

真夏は優しいな。やっぱり。
こういう時すぐに気づいて助けてくれる。
頼ってばっかりはダメだから、自分で避けなきゃいけないなぁ。

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