《MUMEI》

朝の一撃より、むくれて部屋を出て行く妹1号ことななを見送り、制服に着替える。

「ななのやつ、また蹴りが強くなったなぁ…」

痛いことに、何度もからかってたせいか、蹴りの強さが上がっている。パンチラを見る余裕さえ、最近はなくなった。


一階に降り、すぐに妹たちの下へと向かう。

「結衣、おはよう。今日も可愛いぞ!愛してる。」

「あ、お兄ちゃんおはようございます。私も愛してます。」

「キスしてやる」

結衣に近づく。結衣に近づく。結衣に近づく。結衣に近づく、結衣にちか…

「ふぼぁ」

ななの蹴り炸裂。俺は為す術なく倒れた。

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