《MUMEI》
幼馴染み
「ゆ、祐輔…」

私の目の前にいたのは、幼馴染みの、中河原祐輔(なかはら ゆうすけ)だった。

「何でって…泣いてたから追いかけてきた。」

祐輔…心配してくれてたんだ…
ごめんね。そしてありがとう

「ご、ごめんね!心配かけて。でも、もう大丈夫だから!」

笑ってごまかした。
でも、それに祐輔は気付いて…

「無理…すんなよ。何かあったら言えよ。」

心配かけてごめんなさい祐輔…

ギュッ

「!?」

祐輔が抱きついてきた。
それか私の胸の傷を少し和らげてくれたように感じる。

「少し…少しの間だけ、このままでいさせて。」

「………うん」

キュッ

私は、祐輔を軽く抱きしめ返した。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫