《MUMEI》 人類最古の文明と言われる、シュメール 文明の神話に記される・・・・人類に 文明を授けた神と伝えられる存在・・・ ・彼ら『来訪者』達こそが、アヌンナキ『天より地に降り来たる者』・・・・と神話の中で呼ばれる存在であった。 しかしこの謎多き文明は、戦争によって衰退し、かつての栄華を失った超古代文明の残り火のようなものだったの だが・・・・。 そして生き残った『来訪者』は世界各地に散らばり、その一部は古代東北の地に降り立ち、その地の人間達と 混血していった。 虎ノ介の顎が完全に胸につき、すかー、 すかー、と寝息をたて始める。 唇の端からは微かによだれまで垂れている。 老人の眼がギロリとその虎ノ介の姿を捉えた。 と、次の瞬間には壁に立て掛けられた 竹刀がその手に収まっている。 活−かつ−を入れようと、老人の腕が 振り上げられた瞬間・・・・、 虎ノ介の上体が後ろへとのけ反り、その顔が上向いた。 「む・・・・!」 竹刀を振り上げた姿勢のまま、老人が固まる。 「こやつ・・・・いつの間に?!」 前へ |次へ |
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