《MUMEI》

そして今日、見てしまいました。
今日は休日で果穂と服を見に来た。
その出掛けの途中に見てしまったんです。

果「槙沢くんったら最低よ!
真亜には天野くんが合ってるわ。やっぱり。」
真『ありがとう。果穂。』

なぜ今こんな感じになっているかと言うと、
果穂との出掛け途中に慧くんを見つけて呼ぼうと思ったら、
隣にとてつもなく可愛くて1、2こ年下に見える女の人がいた。
そして、私はその場にショックで突っ立っていた。
それを見た果穂は私をあまり人がいないとこまで連れてってくれた。
で、今に至るというわけ。

果「まだ付き合うつもり?」
真『ううん。明日別れを切り出そうと思う』
果「ふーん。それが1番私にはいいと思うよ」

いつもの果穂に戻ってた。
いつもの優しく大人しい果穂に。

真『私、天野くんと付き合えばよかった』

口にして思ったこと。
私は馬鹿みたいだ。天野くんが可哀想だと思わないのか。
でも、本当に思った。
今まで背が小さいだけで振って、
背が高いだけでOKした。
それは差別と一緒じゃないか。
何で今まで気づかなかったんだろう。
TVで差別されてるとことか見て泣いたくせに自分は同じ事を天野くんにしたんだ。
私はこんな最低な人間だったなんて、








今まで気づかなかった。

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