《MUMEI》
親父さん
トウコを送ったんだ
家の前まで

ありがと、

叱られない?

ん………うまくやるわ
おやすみ

トウコが、車から降りた時だった

家から出てきた男がいて、

パシィーン!

トウコが、ひっぱたかれたんだ

慌てて車を降り

自分が遅くまで引き留めたんです、スミマセン

たぶん、トウコの父親だ…

他人のお前には関係ない!
トウコ、家に入りなさい

いきなり、ひっぱたくの?

口答えする気か?!

………いつも、一方的よね、お父さんは

何時だと思ってるんだ!

1時よ

なんだ、その、反抗的な口の聞き方は!
こんな男と仲良くしてるから、そんな不良みたいになるんた!

なによ!、こんな男って!
失礼よ!

なんだと!

うわぁ、止めましょう、暴力は

黙れ!

落ち着きましょう

殴りなさいよ!

トウコも、落ち着いて

むすめを呼び捨てにするな!

ゴン!

顔面に、父親の拳が…

タクヤ!

大丈夫…

酷い、送ってくれたのに…
お父さん、自分が何してるかわかってるの?!

なんだと!

貴方!!、近所迷惑ですよ

母親だ

軽く、頭を下げた俺に

送ってくださって、ありがとうね
今日は帰って
主人も冷静じゃありませんし、時間も時間ですから

……はい、遅くまで引き止めて、すみせんでした
失礼します

深々と頭を下げ

トウコに

帰るね、ちゃんと、冷静に話すんだよ
お父さんはトウコを心配してるからなんだから

そう、言ったんだけど

お前にお父さん呼ばわりされる筋いないわぁ!!

って、怒鳴られたんだ

貴方!………時間をわきまえてくださいませ、
ご近所に、ご迷惑です

………トウコのお母さん、迫力あるなぁ





前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫