《MUMEI》
私の好きなひと
私は・・・
多分、、、貝瀬くんのことが・・・好き、なのかな・・?

私のクラスは、2組。
貝瀬くんは6組。
離れすぎてて・・・
残念なことに全くと言っていいほど関わりがない。
それに・・・どうして貝瀬くんは、私のことを知ってるの?

こんな疑問が頭に浮かぶ。
貝瀬くんが私のことを眼中に入れてないのは分かってる。

なのに・・・不思議と意識してしまう。

こんなことをボーっと考えながら歩いていると

「・・・え、ねえ!」

誰かに声をかけられた・・・

「え・・・?」

振り向くと、そこにいたのは・・・

「貝瀬・・・くん...」

「これ...ハンカチ」

ボーっと歩いていたから、ハンカチを落としていたことにすら気づかなかった。

「あ...ありがとう・・・」

「うん」

貝瀬くんのことを考えていたからびっくりした。

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