《MUMEI》 そんな二人を羨ましそうに見つめる鈴。そう、彼女は光のことが好きなのだ。きっと、彼の目には私なんて入ってないのね、なんて思いながら見つめる毎日。 その小さく可愛らしい手で光に触れてみる。 「ん? あ、鈴か。お前も歩みたいになる気か!」 軽いノリで鈴の手を撫でる。鈴は、ある意味嬉しくて耳まで真っ赤になりそう。幸い、耳は髪に隠れているけれど。 「うん、私も歩みたいになる!」 光に触られてないまともに機能してる右手で光を突つく。こそばゆそうに目を細めながら笑ってる光。歩も負けじと叩きまくる。きっと、歩は光が好き。私は、歩の友達だから歩を応援する。 前へ |
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