《MUMEI》

そんな二人を羨ましそうに見つめる鈴。そう、彼女は光のことが好きなのだ。きっと、彼の目には私なんて入ってないのね、なんて思いながら見つめる毎日。
その小さく可愛らしい手で光に触れてみる。
「ん? あ、鈴か。お前も歩みたいになる気か!」
軽いノリで鈴の手を撫でる。鈴は、ある意味嬉しくて耳まで真っ赤になりそう。幸い、耳は髪に隠れているけれど。
「うん、私も歩みたいになる!」
光に触られてないまともに機能してる右手で光を突つく。こそばゆそうに目を細めながら笑ってる光。歩も負けじと叩きまくる。きっと、歩は光が好き。私は、歩の友達だから歩を応援する。

前へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫