《MUMEI》

送ってもらったとき、夜中だったから
お父さん怒っちゃって
彼のこと殴っちゃったのよ

でもね、私、お父さんと戦うの
絶対引かない

ずっとね、私を大好きになってくれた人とって、思ってたの
それが、女は幸せになる術なんだって

でもね、私が大好きにならなきゃ、何にも得られないんだなって

笑ってね、彼の浮気相手の彼氏だった人となんてさ
でも、居ないよ、あんなに素敵な人
私が大好きになったから、私から行くの

応援してくれる?

笑うかな、ヒトミ

でもね、決めたの、お母さんには正直に話すよ
元カレのこともね

………そう、掛かれてたんだ

お父さんにも見られたよ、このメール

電話、取り上げられてたから
絶対見てるよ

………そっか、で、トウコは何で不機嫌なの?

タクヤから話して
どうして、不機嫌なの?

知らない人の中って、苦手だしさ
俺はどうでもいいけど、トウコに恥かかせたくないって…
服だってそうだし…

それだけ?

元カレのこともね話題も嫌だったよ

………わたしもだよ、アユミさんの妊娠………気にならないわけないじゃん!
タクマの子供じゃなきゃ。、どーでもいいけどね!

だよね……それで、不機嫌……
なら、もっと前に……

不愉快だけど、不機嫌にならないわょ

なんなの?、トウコの不機嫌は?

………冷静に、聞ける?

うん

約束できる?

うん、約束するよ

…………トウコ、話すのを躊躇ってたんだ



前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫