《MUMEI》

『やっべえー、8時55分。すっげえー遅刻じゃん。』

遅刻は、いつものことだけど。

ユージはすぐに、制服に着替えて、玄関に向かい鍵を閉めて、学校に向かった。


Yシャツは、上のボタンが3個あいたまま、ネクタイは、上まで上がっていない。

一言で言うと、
だらしない…。


学校まで歩いて10分、走っていくと、ユージの場合4分で行ける。


ユージは、走りながら思っていた。

(てかオレ、高校卒業できるのか…、留年とか嫌だなぁ。)


入学して、
まだ2ヶ月しか
経っていないのに、
留年のことを考える、
主人公…。

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