《MUMEI》

オレはそれに食い付いた。そして、タカも巻き込んだ。(計画の全容を話すとタカは激しく拒否したが、オレの話術を駆使してなんとか説き伏せた。ぶっちゃけると脅迫した。)

そして、鎮魂祭当日。形骸化した神事が終わり、皆が「さぁ、ハメ外しちゃうぞ♪」というムード。そんな中あるイベントが始まった。

そのイベントとは映画鑑賞会。子供たちに人気のポケッツモンスターの映画をプロジェクターで流し、集客を見込もうとする企画サイドの姑息な策略である。(ちなみに、このタイトルを略そうとかそういう考えはとても危険な思想に該当するので、是非止めて頂きたい。)

「ポケッツモンスター楽しみだねー!」

「うん!ミカチュウ可愛いしねー!」

こんな法律ギリギリの会話を前座にして映画は幕を開けようとしていた。それがパンドラの箱とは知らずに…。

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