《MUMEI》

「そうだったな、俺は飯のことになると、他は何にも、頭に入らなくなっちゃうんだよね〜。美食家は辛いなぁ。」


シンヤはユージの右肩に腕を乗せる。


『まっ!シンヤの脳は、飯のことしか考えられない作りになっているから、勉強できないんだよな!』


「なんだとー、ユージだって勉強できねーじゃないか!」


『俺は、バイトで忙しいからできないんだ。』


「美食家の俺は、食べることに忙しいから、勉強できないじゃなくて、勉強する時間がないんだ。」


『食べることが忙しいだと、こっちは働いているんだ!』


「はいはい、言い争いはそこまで!」


アキラが止めた。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫