《MUMEI》

出てくる出てくる、小さな犯罪が

横領、脱税、公文書偽造
勝手に印鑑を押したのなんか、強盗だよね
でも、日本の司法では、そうならないそうなんだ

自分で管理しろよ

これ、実印?

うん、俺、ユイの保護者になってるから、作ってきたんた
登録もしたよ

……うん

安心しろよ、ユイのお金なんかに興味ないよ
俺、使いきれないぐらい持ってるしさ

そうじゃなくて……どうして、そんなに親切なの?

親切なんかしてねーよ
じゃぁ、俺、仕事あるから行くね
玄関開けるなよ、宅配が来ても

はい……

学校行かせたいよなぁ
義務教育だもんなぁ
でも、ユイ、高校生の勉強してるよ…

頭よいのは、わかるけど
それだけじゃないもんなぁ、学校ってさ……

歳とったのかなぁ、俺
昔はそんなこと、思いもしなかったのにさ

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫