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《MUMEI》 車椅子を持ち上げ、家の中へ 胸がきしむ……激痛だったけど、顔には出せねーな 脂汗が涌き出てきやがった… リビングに行くと、兄貴が倒れてたんだ 吐血してる 早く病院に連れていかないと、危ないわよ 渡辺の言葉 兄貴に何をした？ ……渡辺一人の筈がねーよな 玄関には、誰の靴もなかった 渡辺も土足だ 俺もだけどね…… なぁにね、美人の奥さんを守ろうとしたようでな 病人なのか？ 呆気なく、のさばったぜ 中年の男が、奥から出てきたんだ ベルトを閉めながらね 千夏はどこだ？ オイ、連れて来い お前の姉貴、なかなか美人だなぁ アソコは、使い込まれてたけどよ、なかなか、使えたぜ 二人の男に抱えられ、全裸で縛られてる、千夏 男たちの手が、ちなつをまさぐってた こんな真似して、ただですむと思ってるのか？ ふっ、殺人犯が何を言う お前が刑事か？ よく、知ってるなぁ、ユイから聞いたのか？ 頭が悪いな、お前らは、終りだ ハッタリ噛まされましてもねぇ 佐久間さん、 ユイの 実印も、印鑑登録カーも、 こっちの手にあるのよ そして、貴方は殺人犯、完璧だわね 死体はどうするんだ？ 俺と兄貴のよ……千夏もか… ふっ、千夏は口が硬いんだよ、色々と、な… 兄貴が死んだら、その必要もねーってことか？ 勘が冴えてるねぇ、佐久間さん お前、管轄が違うんだな 千夏の父親なら捕まったぜ、お前の同業者によ ………一瞬、この刑事の顔色が変わった 知らなかったんだな… どうだい、お姉さまのアソコをみたいだろ？ 開かせろ 結構だ、見慣れてるんでね なんだと？…… 兄貴、すまないがしたいになってくれ 他に、千夏を助ける手だてが思い付かねーや 床に転がる兄貴が、必死にうなづいたんだ 腹は決まった 兄貴がソコまで、千夏を思ってるなら！ ズドン！ ぎゃっ！ ふぅぅぅ………拳は、握れるな 渡辺の顔が、陥没した 壁まで押し込むように、顔面を殴ったんだ 死体は、多い方が賑やかだよな… こ、こいつ、狂ってやがる！ くるってるのはお前らだろうが！ 、 前へ |次へ |
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