《MUMEI》

ふうっ、ふうっ、……
さぁ、始めようぜ……
死ぬか、殺すかだ……

動くな、殺すぞ!

……拳銃ねぇ、
足を撃たれても、こんなもんだ
頭に当たらなきゃ、少しは動ける…はず…
こいつさえ、仕留めれば
チンピラ二人は……
ユイ……守れなかったら、許せよな…

動くなと言ってるのが、聞こえんのか!

………さぁ、行くぜ、

この野郎!

足が、もたれる、撃たれる!

千夏が、刑事に体当たりしたんだ

間に合え!

ダーン!

耳がつんざく音がした

うぎゃぁぁぁ!

ぶちぶちっ!

うおぉぉっ!

ぶちんっ……

ぐぁぁぁわぁぁ

ふうっ、ふうっ、……

拳銃を投げ出し、のたうちまわる、刑事

に、逃げろ、ヤバイぜこいつ!

ユイを人質にするしかねー!

来ないで!

ちっ、無理だ、殺人まで出来ねーよ、逃げるぞ

まて、俺も行く

タクヤさん、タクヤさん!

はうっ、うっ、兄貴を……救急…車…はや、く……

タクヤさん!

ユイ……呼べ、救急…車だ…

ぁぁ、手が、震えて……

ほどいて、ユイちゃん!

ぁぁぁ、

ユイが、パニクってたんだ



前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫