《MUMEI》

俺さ、とにかく女とやりたくてさ
そんなに、好きでもない女の子と付き合ったんだよね

高校二年の頃な同級生でさ、やりまくってたんだ
ちょっと、不良の子でね……
大学決まってたんだけどね…

そんな話を、延々とユイに話してた

そして、千夏のこと、アユミのこと

そして、トウコのこと

そして…………

ユイ、泣いてた
同情されてる?
こんな、幼い女の子に……

な、よい人間じゃないだろ?

……うん、とんでもない、人ですね
でも、トウコさんを思う気持ち……
…わかります
全てだったんですね……

全て……ユイが言った、その言葉が
とても、重く感じたんだ

そんな、表現………でも、そうだったのかも、しれないな

……静さん、言ってました
娘に会って欲しいと、電話したとき、
電話の電池が切れるまで、返事をしてくれなかったって……
タクヤさんは、サヨナラの意思を、感じ取ってたんですね……

……後悔してるよ
たとえ、自分のモノじゃなくても
トウコが幸せなら、それでよかったって………

……恋愛経験無いから
きっと、私にはわからないですよね…
でも、トウコさんが、羨ましい…

そう言って、俺の胸で、ユイが泣いてたんだ

そのまま、寝ちゃったのかな?

裸の胸……

パンツみちゃお

スカートを捲ったんだ

子供の下着だと、思ってたのに…
ちょっと、洒落た下着だった

細い足だよなぁ、鍛えさせなきゃ
絶対、歩けるよ

呟いた俺に

うん、歩いて見せます

お、起きてたの?

……エッチですね…いけないんですよ、勝手に、女の子のスカート巻くったら

ぁは……下げていい、パンツ

もう!、好きだけど、エッチと直結じゃ無いんです!

そっかぁ

やっばぁー、起きてやがったんだなぁ



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