《MUMEI》

なんか、熱っぽいかも

私をお風呂に入れたから、風邪引いたんじゃ?

夕食の片付けをしてるときだったんだ

ユイが体温計を持ってきた
見慣れない体温計…

しかし、車椅子って早いな、移動速度

変な関心をしながら計ろうとしたら

口にくわえるんだよ

ユイが言ったんだ

ピピッ

8度2分……あるね、薬飲まなきゃね

ん、まだ痛み止め飲んでるから…

そっかぁ、休んで、後は私がやるから

うん……ごめん、休むね

あ、上いかないで、面倒見れないから

大丈夫だよ

ダメ!
また、よじ登るよ!

……………わかったょ、

和室に私の布団敷いてあるから、そこで寝てて

いいよリビングに敷くよ

上から持ってくるの大変でしょ?
だから、早く歩けるようになりたいのよ!
私、なんにもできないじゃん!

かんしゃく起こしてたよ……
だから、素直に従ったんだ

ユイの布団……やっぱ、女なんだなぁ
匂いがするよ

化粧とか、しなくても、香りたつ匂い

やっべぇー、立っちまった……
寝よう……襲いそうだよ、マジ…
寝ちゃえば………へーきだよなぁ

つか、寝れねーかも



前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫