《MUMEI》 「…………浮気? 駄目、駄目だよ!そんな俺なんかを相手にして自分を貶ないで! 確かになんかイラッとくるとこもあるけど、七生なりにきっと富岡のことを大切にしてるんだよ。 愚痴なら幾らでも聞くから考え直して!」 正気になって欲しくて富岡の肩を揺さ振る。 「内館君とは付き合ってないですよ。私は木下君を好きなんです。」 富岡が俺と繋いでた手を両手で握り直した。 「嘘。」 「本当です。」 だって、二人であんなに楽しそうに笑っていたじゃないか。 「相談に乗ってくれて、木下君とこうして二人で話せる時間も作ってくれました。」 富岡はじっと俺を見ている。どうにも頭がまだ混乱していた。 だって、解らないんだ。 前へ |次へ |
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