《MUMEI》

元旦の夜中に、何やってんだろ?

必死に説明し、泣き止まそうとしてる俺…

半信半疑で、疑いの目で睨んでる、ユイ

喧嘩したくないよ……

………わたしだって、喧嘩したくないわよ

もう、しないから、仲直りしてよ

……じゃぁ、手、出さないでください
約束してください

うん

………お布団で、一緒に寝ましょう
エッチは、ダメだからね!

……うん

ユイの部屋で、布団に入ったんだけど
寝れるわけないよね

約束破らないでくださいね!

念を押され、でも、ユイ、俺に抱きついてる

訳わかんねーよ

フル勃起のままだよ

……でも、夜中にユイ
俺のおでこを触って
車椅子によじ登り、冷たいタオルを……

寝たふりしてた

看病してくれてる

たかが、熱なのに

寝ぼけてるふりして、ユイを抱きしめたんだ

女の温もりかぁ、悪くないな

俺…いつしか、眠ってたんだ



前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫