《MUMEI》

静かな元旦の昼間

仕出しのおせちで朝食

何事もなかったような、会話

けど、俺の中はメラメラしてたんだ

ユイと、やりたいって

気づかれないようにしてたんだけど
かなり、辛い

話してても、つい、目を逸らしちゃう

もう!、タクヤさん
どうして、目を逸らすの!

あっちゃぁ、怒られちゃったょ

……タクヤさんが、悪いんだよ
あんなことするから…
蹴ったのは、悪かったって思うけど…
根に持つ何て、男らしくないわよ!

根に持ってんじゃないよ
まだ、興奮してんだよ…

え?!…

トイレも行けないょ……悪いのは俺だけどさ…

な、何でトイレ行けないのよ…

立ってると、オシッコ出ないの

そ、そうなの?!

貧血ぎみだよ、血液が下半身に集まってさ…

これは、嘘だけど
面白おかしくするために、言ったんだよね

た、大変、どうしよう
ね、どうしたらなおるの?

真に受けてる…
止めよう、ユイにこういうジョークは通じない

貧血は嘘だけどさ、
まだ、興奮してるんだよね…

ユイを見て言ったんだ……

良いよって言う、ユイを期待してる…俺…

……なんで、あんな酷いことしたの?

真顔でユイが俺に聞いたんだ

……酷いことなんか、してないよ
でも……女の子が嫌がることかもしれないとは、思ってるよ

普通、するの?、あんなこと

俺はね、人によるんじゃないの?

……汚いょ…

汚くない……

……意地悪じゃ、なかったの?

なんでユイに意地悪すんだよ?……

………そうだよなぁ、ずっと、閉ざされた世界にいたんだもんなぁ
生理の、排卵日も間違えてたし…

なぁ、少し、変な話し、していいか?

……なぁに?

生理のこととか、さ…

元旦から、そんな話をすることになったんだ

しかし、変だよなぁ
男の俺が、女の子のユイに、生理の話を教えてるなんて

けど、ユイ、しっかり聞いてたんだ

そんで、セックスの話にもなって
でも、際どい話になると、ユイの顔が赤らんだりもして
見てて、それが何だか楽しくなってて

………恥ずかしがるから興奮するんだよね、男はさ

それじゃぁ、したいから、したの?

うん、あんなに嫌がるとは、思わなかったけど…
俺…ソコに入れるの好きだよ

え?!……

アナルセックス……知らない?

……ホ、ホモの人がすることでしょ?
入れるとこ、ないから…

俺…女の子とするよ
男に興味ないもん

う、嘘ぉ?!

ほんと…

トウコさんとも、したの?!

うん……

嫌がらなかったの?

…俺が、望むならって、させてくれたよ
な、何でお尻の穴なの?

なんでかなぁ、っていうか、しちゃだめってことが有るのが嫌なのかも…
……それに、普通しないことまで、良いよっての、嬉しいからかな

ふ、普通はしないんだ?…

たぶんね

耳まで真っ赤になってたユイだけど

トウコさんのこと、普通に話してくれたね

って、すこし、笑顔を見せて、言ったんだよね

ハッとしたのは俺の方だった
トウコの事は、話題にもしないのに…話してた…

どんな人だったの?
写真とかないの?

………あるけど、俺が撮った写真じゃないよ

見たいなぁ

ユイ、そう言ったんだ




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