《MUMEI》

電話のコールが鳴り響く。

ディスプレイに浮かぶ友人の名前…

いつも通り出てみれば、"君"

「夜の10時に会わね?」

君から誘ってくれた…。

あと二時間…。
待ち遠しい…。

―――…

10時…君は来なかった。

翌日の君は…

何故か元気がなくて、私を見て

無理に微笑んで、
「約束…ごめんな?」

そぅ言って何処かへ行ってしまった。

友人は言う、

「ちゃんと、行こうとしてた。けど、無理だった。」

私は、理由がどうしても聞けなかった…。

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