《MUMEI》
黒の英雄と北の大地へ
二人が王都を出て2日後。密林の中を歩んでいた。北の大地は王都と比べて非常に寒く、四季に関係無く氷に閉ざされている。アセムの魔法が無いと一時間も経たない間に凍死してしまうだろう。
「密林を抜けたら極寒の地か…。最悪。」
レアンがぶつぶつ言うと、アセムが
「私の魔術なら寒さは大丈夫です。」
と言った。
「なら、転送魔法とかねーの?」
アセムは一瞬、言葉を詰まらせたが
「英雄なら自分で歩くことです!」
と言ってさっさと歩き出した。
「………はぁ。」
レアンは溜め息をついて、後を追った。

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