《MUMEI》
黒の英雄と竜のねぐら
カカルの村を出て19日後。一行は大きな洞窟の前に立っていた。
「……ここが竜の住む洞窟…。」
アセムは真っ暗な洞窟に光魔法を唱えながら言った。辺りは水晶の様に透き通った岩が無数に生えている。
「……ここからが本番だな。」
レアンが表情を引き締めた。
「うん。やっとって感じ?」
サラがレアンに続いて言う。
「…やっと、一人前に………。」
シノは前を見据えている。その目は希望に満ちている。

一方、洞窟の奥では懐かしき来訪者とその新たな仲間たちの気配を感じ、動きだす影があった。

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