《MUMEI》
黒の英雄と宝玉の秘密
レアンを先頭に洞窟を進んで行く。すると、大きな部屋に出た。
「……っ!」
いち早く禍々しい気配に気づいたレアンが手で牽制する。
そこ待ち構えていたのは緋色の目の竜だった。
『よくぞ参った……英雄よ…。我の一部を返してもらおう…。』
低く、響く声は威厳に満ちている。その言葉に呼応するかの様にアセムのペンダントが輝き始めた。やがてペンダントは光の塊となって竜に向かって飛んでいった。
『あの時魔術師に封印された力が戻って来る………!この忌々しい封印術さえ無ければ…貴様などに敗北することなど無かったのだ……!』
竜の声は怒りに満ちている。50年前アレスがかけた封印は解けてしまった。しかし、アセムは少しも動じず
「俺は…封印を施した魔術師の息子だ!」
アセムは竜を睨みつけるといつもと違う口調で言い放った。
その表情は確かな自信に満ち溢れていた。

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