《MUMEI》
黒の英雄と星降ル夜ニ
「狼が人を…ねぇ。その中には凄腕の戦士なんかも含まれてるって?………あり得ねぇだろ。」
レアンは半ば呆れている。しかしアセムは
「この様な話、どこかで聞いたような…。お伽噺『星降ル夜ニ』にそっくりですね………。」

お伽噺・「星降ル夜ニ」
遥か昔、白き狼あり。星が瞬く夜、人々の前に現れ、襲う。その姿、まるで鬼神の如し。
    〜古の詩人レヌ・セイラ〜

「しかし、その姿は100年前、猟師が目撃して以来誰も見ていないというのですが…。」
アセムが話を教えた。するとレアンは
「そんな奴が何で今……?」
空を見上げ、自らに問いかけるように呟いた。

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